電子制御工学科
学習・教育目標 及び 実践指針

平成16年11月1日 決定
平成17年10月21日 更新


<学習・教育目標>
電子制御工学科は、学生が次に掲げる能力及び姿勢を身に付けることを学習・教育目標とする。

  1. 社会的責任の自覚と地球・地域環境についての深い洞察力と多面的考察力
  2. 数学、自然科学及び情報技術を応用し、活用する能力を備え、社会の要求に応える姿勢
  3. 工学的な解析・分析力及びこれらを創造的に統合する能力
  4. コミュニケーション能力を備え、国際社会に発信し、活躍できる能力
  5. 産業の現場における実務に通じ、与えられた制約の下で実務を遂行する能力並びに自主的及び継続的に自己能力の研鑚を計画的に進めることができる能力と姿勢



<学習・教育目標の実践指針>
電子制御工学科では、上述の目的を達成するため、次の各項目に掲げる教育目標の達成に努める。

A. 社会的責任の自覚と、地球・地域環境についての深い洞察力と多面的考察力を身に付ける。
(工学倫理の自覚と多面的考察力)
  1. 技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し,技術者と社会の関連を例を挙げて説明できる。
  2. 最近の工学倫理上の事例を挙げ,問題点と課題を理解し、技術者として適切に対応する方法について提案することができる。
  3. 二つ以上の異なる文化、価値観に基づく、工学技術に関する事項の捉え方の差異を理解し、説明できる。
  4. これからの人間活動は自然と調和する必要があることを理解し,工学技術上の諸課題について自然との調和を実践することができる。


B. 数学、自然科学及び情報技術を応用し、活用する能力を備え、社会の要求に応える姿勢を身に付ける。
(社会要請に応えられる工学基礎学力)
  1. 代表的な物理・化学現象を、数学または情報処理の知識を用いて解析し、その応用例を示すことができる。
  2. ワープロ、表計算ソフト、データベースソフト、プレゼンソフトを活用して、学習・研究上の資料を処理し、管理することができる。
  3. 実験/計算/フィールドワークを通して自然現象を観測し,そこから現象の法則性を抽出することができる。
  4. 自然現象をモデル化し,工学技術的な応用を前提として、シミュレーションすることができる。


C. 工学的な解析・分析力及びこれらを創造的に統合する能力を身に付ける。
(工学専門知識の創造的活用能力)
  1. 工学技術の基礎的な知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て、解決することができる。
  2. 自己の取り組む研究課題に関する問題点を挙げ、いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験/計算/フィールドワークを計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、その重要性を説明・説得することができる。
  3. 自己の取り組む研究課題に関して、工学技術上の機能的評価のみならず、安全性、経済性、環境負荷を考慮した社会的評価ができる。
  4. 社会のニーズを工学技術に反映させる過程で、必要とされるデザイン能力について理解し、説明できる。 ここで、デザイン能力とは、単なる設計図面制作の能力ではなく,構想力,種々の学問・技術を統合して必ずしも正解のない問題に取り組み,実現可能な解を見つけ出していく能力をいう。


D. コミュニケーション能力を備え、国際社会に発信し、活躍できる能力を身に付ける。
(国際的な受信・発信能力)
  1. 日本語で、自己の学習・研究活動の経過を報告し、質問に答えることができる。
  2. 自己の研究成果の概要を英語で記述することができる。


E. 産業の現場における実務に通じ、与えられた制約の下で実務を遂行する能力並びに自主的及び継続的に自己能力の研鑚を計画的に進めることができる能力と姿勢を身に付ける。
(産業現場における実務への対応能力と、自覚的に自己研鑽を継続できる能力)
  1. 指定された期限内に、課題を提出できる。
  2. 工学技術に関する課題について、チームで取り組み、その中でメンバーシップあるいはリーダーシップを発揮できる。
  3. 自分の研究に関連した学会が発行する雑誌を、定期的・継続的に読むことができる。
  4. 自主的なゼミ・研究会を組織して、学習・研究活動を行うことができる。